<DISK REVIEW>

  下記の雑誌にセカンドアルバム「Little Journey」のディスクレビューが掲載されました。


◆ Sound & Recording Magazine 2004年11月号 News より
  名匠・森本八十雄の録音による鬼武みゆき2ndアルバム
元システムエンジニアという異色の経歴を持つピアニスト鬼武みゆき。ヤヒロトモヒロ(perc)、グレッグ・リー(b)とのトリオも結成7年目を迎え、美しいメロディとグルーブ感あふれる演奏とのコンビネーションは都内ライブハウスでも評判だ。そんな彼女が待望の2ndアルバム『Little Journey』(Eternal Music Records : EMR-10002)を発表。本誌的なトピックとしてはレコーディングを手掛けたのが名エンジニア・森本八十雄ということ。フェーダーをほとんど動かさず、しかもエフェクトも一切使わずに演奏をとらえたという“生”の響き良さは一聴の価値あり。


◆ Keyboard Magazine 2004年12月号 News Box より
  メロディアスなピアノ曲を聴かせる鬼武みゆきが2ndアルバムをリリース
ピアニスト鬼武みゆきがグレッグ・リー(b)とヤヒロトモヒロ(perc)を率い、セカンドアルバム『Little Journey』(エターナル・ミュージック : EMR-10002)リリースした。大自然の大きさや美しさ、生きる喜びをテーマに、ポップでメロディアスなピアノを聴かせてくれている。リラックスできる佳作。


◆ CD Journal 2004年12月号 新譜試聴記 JAZZ&FUSION より
  鬼武みゆき/リトル ジャーニー
早い話がジャズである。といってもハードなヤツじゃなくて、メロウなバラード系やアップ・テンポでも、ポップな味わいのメロディアスなもの。それをジャズのイディオムで軽く包んでいる。フッと自然に身体に入り込んでくるような優しさの漂う音楽である。


◆ Swing Journal 2004年12月号 NEW RELEASE COMPLETE REVIEW より
  リトル ジャーニー/鬼武みゆき
自然や生への喜びをテーマに曲作りを続ける鬼武みゆきの2作目。クリアで広がりのあるサウンドは不変だが、結成7年目を迎えるというグレッグ・リーとヤヒロトモヒロとのコンビネーションが一層の深みを増した。システムエンジニアなど異色の経歴を持つ鬼武だが、いわゆる「理系的」な小難しさや冷たさとは無縁。どの曲にも優しさと厚みがあるが、一音一音には鬼武の細心の注意がはらわれている。それを表立って感じさせないところは実力故だろう。個々の曲ではなく、トータルで「小さな癒しの旅」といった雰囲気を出している。


◆ ADLIB 2005年1月号 NEWS in JAPAN より
  メロディアス・ピアニスト、鬼武みゆきと出かけたい小旅行
コンポーザー&ピアニストとして幅広い活動を展開している鬼武みゆきの待望のセカンド作『リトル・ジャーニー』が届けられた。元ネイティブ・サンのグレッグ・リー(b)、ヤヒロトモヒロ(perc)と共に98年に結成したピアノ・トリオ“鬼武トリオ”による録音作品で、すでに結成7年目を迎えたトリオだけに、絶妙なコンビネーションによる深みを増した演奏が堪能でき、非常に聴き応えある仕上がりとなっている。前作『ビューティフル・ライフ』では、その美しいメロディ・センスが高い評価を得た鬼武みゆきだが、今作でも天性のメロディ・メイカーぶりは健在。タイトルが示すとおり、聴き手を瞬時に“小旅行”へと誘ってくれるような、時に軽快で、時にロマンティックで、時にセンチメンタルな旋律でもって魅了してくれる。彼女自身も「日常のふとした出逢いや発見、感動などの出来事も“小旅行”のひとつ」と語っているように、このアルバムを聴きながら、しばし日常の煩わしさから解放されて、素敵な“小旅行”へと飛び立つのもいいだろう。ジャズ・ピアノというと、高度なインプロヴィゼーションが延々と続く難解な音楽というイメージを抱く人もいまだ多いかもしれないが、この『リトル・ジャーニー』は優雅でファッショナブルでフォトジェニック。つまり、女性ピアニストならではの世界観に彩られている点が一番の魅力なのだと思う。同じ女性に特にオススメしたい一枚だ。